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ステートメント                

  想像やイメージのみで制作するのではなく自身の体験した自然が映し出す色彩と風景の残像を描いています。実際に見た景色などを写真やスケッチに書き留めてそれをなぜ感動したのか、絵にしたいのかを再考してからイメージを構築します。例えば日の出や日没のある特定の時間帯において空の色の変化など目に焼き付けておきたいと思う景色に出会うことがありますが、それは一瞬にして終わってしまいます。そのシーンが明日も同じように見ることが出来るのかというとそうとは限りません。私はその中に現れる色彩のグラデーションに心を奪われ、それを描き出したいと思い制作を開始します。

具体的なカタチとして表現していなくとも色彩によってなぜ自分がその絵を描いたのか、何を思っていたのかという動機を画面上に留めています。

 

それぞれの作品は自身のフィルターを通して表現しているものですが、観る人にとっても各個人の経験などのフィルターを通して見たり、感じることができるのではないかと思っています。私にとって作品を制作することは自分自身に向けてのものでもあり。他者への問いかけでもあります。そして、作品によってコミュニケーションを図っていきたいと考えています。

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